木々や草花など緑を楽しむ。陽だまりから温かさや優しさをもらう。
風の心地よさを感じる。そして、社会とつながる。
外構や庭は、そのような機能をもつ建築の一部で重要なカテゴリーです。
ただ、人口の減少、世帯の変化、社会のわずらわしさ、利便性の追求……
そのようなものが、私と公のバランスを崩し、コンパクトな街へ誘引し
その貴重な機能が薄れていく現状があります。
豊かなくらしとは? 彩りのあるくらしとは?
それは、一人の人間を「ウチ」としたとき、
あらゆる「ソト」(=家族、恋人、自然、環境、社会、福祉……)と
どのようにつながり、どのように関わっていくか
それを考えることが必要ではないでしょうか?
ウチとソトをつなげる外構や庭にできることは限られます。
でも外構・庭の機能や役割を考えることは十分に価値があります。
そこで、外構や庭が持つ機能や役割に注目し、外構や庭にさりげない仕掛けを施し
「その土地と住まいが少しだけ幸せな場所になる」建築設計で活躍する
遊空間設計室/高野保光氏を講師としてお招きし、その考え方や手法をお話しいただきます。
このセミナーは
株式会社ユニソンと株式会社ユニマットリックとのコラボ企画です。
両社が推薦するパネラーが参加し、質問を受け付けながらのディスカッションもありますので
ぜひ、この機会にご参加ください。
プログラム
[第一部 セミナー]
その土地の住まいが少しだけ幸せな場所になるために
ウチソトをつなぎヒトと自然・家と街との関係を考え、今ある土地をより豊かな場所にするための外構デザインはどうあるべきか4つのカテゴリーから考える。
①場所の記憶から考える外構
②微気候を作る中間領域としての外構
③具体的な場所につながる個別の外構
④その一軒から始まるまちづくり
セミナー講師
遊空間設計室/代表高野 保光Yasumitsu Takano
一級建築士。日本大学建築工学科非常勤講師。NPO法人「家づくりの会」設計会員。住宅として暮らしやすさと建築を空間として考えた高い意匠性を兼ね備えた設計でプロアマ問わず高い評価を集める。
新制作協会「新作家賞」 FOREST MORE木の国日本の家デザインコンペ「最優秀賞」まちなみ住宅100選「日本建築士会連合会会長賞」など多数の受賞歴をもつ。主な著書に「最高の外構をデザインする方法」「住宅デザインのひきだし」等
参加者の皆様へ
~講師からのメッセージ~
穏やかな微気候を作る外構と庭は心身を癒します。小さな自然を持つ庭に向けて窓は開けられ、光と風と風景を呼び込み、住まいは街に開かれます。 場所の特性を十分に生かし美しい外構と庭のある住まいを作ることで、私たちは季節を感じ確かに今ここにいるという、個別的でリアルな居場所を持つことが出来ます。 高性能の家とは室内と外を分断する家ではありません。変化の激しい現代だからこそ、人と家と街の間に確かな中間領域(外構・庭)を持ち「心」と「身体」を解き放つ、豊かな住まいが求めれています。その求められる豊かな住まいについて参加者の皆様と共有できればと思います。
[第二部 パネルディスカッション]
豊かな住まいを創造するための理想的なシェアリングとは
高野氏とともに第一部の質問を受けながら建築に携わる人々の役割をどのようにシェアするべきかパネラーとともに考えます。
粟井 琢美Takumi Awai
住宅メーカーやプロダクトメーカーでの多くの
エクステリア・ガーデン企画プロジェクトに参企
・国交省主催『まちなみ住宅100選』奨励賞
・RHSチェルシーフラワーショウ2009Sメダル受賞
・一般社団法人日本エクステリア設計協会副会長
・一般財団法人住宅生産振興財団まちなみ塾講師
(株)ユニマットリック 執行役員 空間デザイン事業部 部長
加藤 紀隆Noritaka Kato
ヒトコトソトを合言葉に、「ソトニアル」というコンセプトで、ヒトの暮らしを豊かにするコンテンツを発信するシェアビジネスを展開。官民問わず、様々なカテゴリーで活動している。
シェアビジネスユニット「ト組」チーフディレクター。
セミナー日程・会場
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